【Vol.9】「本や動画の内容が頭に残らない」を解決する、裏紙や古紙を使った図解メモ

こんにちは。大人のADHD・HSP専門コーチの原 登志文(はら としふみ)です。
みなさんは、このような経験はありませんか?
「本を読んでいるけれど、次のページにいったら前の内容を忘れてしまう」
「活字を目で追っているだけで、一向に理解が進まない……」
そんな風に悩んだり、「自分は頭が悪いのかな」と責めてしまったりした経験はありませんか?
実は、私自身も「本をそのまま脳内で処理する」のがとても苦手でした。
文字の連なりのまま理解しようとすると、脳のメモリ(一時的に情報を保持する場所)がいっぱいになってしまって、内容が滑り落ちていってしまう感覚があったのです。
そこで私が辿り着いたのが、身近にある「コピー用紙の裏紙(古紙)」を使った読書法でした。
脳の外に「関係性」を描き出す

例えば、カフェインをやめるとよいことが書いてあったとします。
〈カフェイン断ちのメリット〉
●副腎疲労が劇的に回復する
その理由として、「カフェインは副腎皮質に作用すると、アドレナリンやコルチゾールなどを分泌します。」という内容が、長々と本文中で説明されているとします。
そのまま読むと、ワーキングメモリーが少ない私は、アドレナリンとコルチゾールの単語をおぼえていられるかどうかの方が気になって本文の内容に集中できません。
また、文章を読んでいて「副腎って、どこにあったっけ?」という疑問が頭の中に湧いてくると、それを調べたくなって、最後まで説明を読むことができなくなります。
そこで、メモには「カフェイン → 副腎 → アドレナリン、コルチゾール」と名詞と関係性だけを書きます。
どうしても調べたい場合は、その場で調べてさらにメモ帳に記入します。あとで調べる場合は、矢印の先の「△」を白抜きにしておきます。この白抜きのマークは、調べたり実行したりしたら「黒く塗りつぶす(▲)」ルールにしています。
そうすることで、
・「後で調べることを忘れない」
・「調べた後は、黒く塗りつぶして達成感と完了感が得られる」
という効果が生まれます。
裏紙は、脳の「外付けメモリー」

後でメモ全体を見ると、本に書かれている数行のことですら、脳のメモリー(短期記憶)には置ききれていなかったのだと実感できます。
その状態のままでは、いくら本を読み続けても理解することはできません。
でも、メモにして見える化しておくと、あとで何度も見直すことができます。
情報が脳の記憶の司令塔(海馬)を何度も通ることで、脳が「覚えるべき重要事項だ」と認識し、記憶に定着するという仕組みに組み込むことができるのです。
脳にある短期記憶が弱い代わりに、このメモがそのメモリーの役割を果たして記憶定着に役立ってくれます。
我が家の中はメモだらけですが、たまにふと手に取り見返すことで記憶が鮮やかによみがえってきます。
ある程度古くなったら捨てることもありますが、スキャンしてExcelなどに貼って情報を整理し直したり、保管用としてEvernoteにスキャンして置いておく作業をします。
そうしておけば、必要になった時に思い出せなくても、ExcelやEvernoteを検索すればいつでも引き出すことができ、とても便利です。
最後に
頭の中だけで完璧に理解しようと試行錯誤して、自分を責める必要はありません。
手元にある裏紙や古紙を頼もしい「外付けメモリー」にして、ぜひあなたに合ったペースで、学びを楽しんでみてくださいね。

