【Vol.13】 営業の時、私は「誰」と一緒に居たのだろう?〜ADHD・HSPの私が得体の知れない恐怖から解放された理由〜

こんにちは。大人のADHD・HSP専門コーチの原 登志文(はら としふみ)です。

先日、営業職をされているクライアントさんとセッションを行いました。
対話のなかで「営業している時の感覚」を探っていくうちに、ふと自分自身の営業マン時代の記憶が鮮明に蘇ってきたのです。

当時の私は、営業という仕事が苦手で、とにかく苦しくてたまりませんでした。

なぜ面談を重ねるほどつらくなるのか?(ADHD・HSPの特性)


実は最初から会話ができないわけではありませんでした。初対面であれば、むしろしっかりと話すことができます。しかし、2回、3回と面談を重ねていくうちに、だんだんとその人と会話すること自体がつらくなっていくのです。

次第に足が遠のき、商品の提案やアプローチも満足にできなくなっていきました。

今振り返ると、ここには大人のADHDやHSP(感覚過敏・過剰な共感性)特有の生きづらさが深く関係していました。

HSP特有の拒絶に対する恐怖・過敏さ(RSD:拒絶敏感性など):
相手の微細な表情の変化やトーンから「嫌がられているかも」「断られたら自分という存在そのものを否定された気がする」と感じ取ってしまい、ダメージを過剰に受けてしまう。

ADHD特有の感情の波と極端な思考
「完璧に成果を出さなければ」「一回断られたらもう終わりだ」と頭の中が焦りや不安で一杯になり、目の前の相手との会話に集中できなくなる。

当時の上司からは「営業は、断られてからがスタートや!」と熱く励まされました。書籍を読み漁り、対策も練りました。しかし、対人恐怖のような感覚は強まるばかりで、人と一対一で会うこと自体がどんどん苦しくなっていったのです。

結局、私は13年半営業を続け、一通りの担当先を経験し、それなりの結果(数字)を残すことはできました。けれど、自分の内面にある「得体の知れない恐怖」から解放されることはないまま、次の研修の仕事へと異動になりました。

「目の前の人」ではなく「自分の恐怖」と一緒に居た


現在、私はコミュニケーションのセンスを探究する中で、1対1で目の前の人と穏やかに対峙できるようになりました。

それは、「自分が一体、何と一緒に居たのか(意識をどこに向けていたのか)」に気づくことができたからです。

営業時代の私は、目の前の顧客と一緒に居たのではありませんでした。
私が一緒に居たのは、自分の頭の中にある「売りたい気持ち」と「断られる恐怖」という、自分自身の感情そのものだったのです。

相手(顧客)にも、当然その空気感は伝わります。
「買いに来ている顧客」ならそれでも成立したかもしれません。ですが、買うつもりがない相手に対して、私は「断る自由」を勝手に奪っていた(許していなかった)のだと、今なら分かります。

何かに強い恐怖を感じている時。私たちは自分自身が作り上げた狭い世界(恐怖や焦り)の中に、自分だけでなく相手まで無理やり閉じ込めてしまっているのかもしれません。

自分の「世界」から抜け出すために


セッションの中でこのような私の体験談をお伝えしたところ、クライアントさんも「あ、自分が営業中に何と一緒に居たのか分かった気がします」と、ご自身の感覚を深く探り始められました。

営業に限らず、仕事や日常の人間関係の中で「なぜかすごくしんどい」「息苦しい」と感じる瞬間はありませんか?

他人の言動や置かれた環境を問題にするのではなく、「自分自身がどんな世界を作っているのか?」という観点を持つこと。ここから初めて、状況を変えるための具体的な「次の一手」を打てるようになります。

あなたも「新しい観点」を見つけてみませんか?
しかし、ADHDやHSPの特性を持つ方は、思考がグルグルと一人歩きしやすく、自分ひとりの力でこの「視点のシフト(観点の変化)」に気づくのは非常に困難です。

コーチングセッションでは、あなたの頭の中にある絡まった感情や恐怖を紐解き、「いま、自分が何と一緒に居るのか?」を安全な空間で一緒に見立てていきます。

自分を縛っていた狭い世界から抜け出したとき、あなたはもっと自由に、あなたらしく動けるようになります。

「いつも同じパターンでしんどくなる」「自分の内面にある恐怖の正体を知りたい」と感じている方は、ぜひ一度体験セッションで新しい観点を探しに来てみてくださいね。

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